- 定義:幻想工学とは何を扱う学問か(怪しい学部紹介)
幻想工学(Fantasy Engineering)とは何か。
一言で言うと、
「みんなが本気で信じてる嘘を、設計図から書き換える学問」
である。
ここで言う「幻想」は、UFOとか陰謀論とかではない。
むしろ逆で、
- 国家
- 宗教
- お金
- 正義
- 自由意志
- 「人としてこうあるべき」
みたいな、社会のメイン電源のことだ。
これらは自然界には落ちていない。
森に行っても「正義」は生えてないし、川を掘っても「人権」は出てこない。
でも、みんなが信じてる限りは現実として作動する。
幻想工学は、これらを
「まあ神聖っぽいから触らないでおこう」
とは扱わない。
全部、可変パラメータ。
全部、設計対象。
- 現実の正体:現実=一番シェアされてる幻想
人はよく聞く。
「で、結局なにが現実なの?」
幻想工学の答えはシンプルだ。
「一番多くの人が同期してて、一番行動を縛ってくる幻想が“現実”。」
それだけ。
- お金? → ただの紙。でも信じてるからメシが出てくる。
- 国家? → 想像上の線。でも信じてるから人が死ぬ。
- 正義? → 定義。でも信じてるから戦争が始まる。
つまり、
幻想=効力を持ったモデル
現実は「本物」だから強いのではない。
信者が多いから強い。
- ニヒリズムは通行証、ゴールではない
幻想工学はまずこう言う。
- 正義? → 脳内ドーパミン案件
- 美? → 統計と刷り込み
- 愛? → 子作り用の進化ツール
ここで「世の中クソだな……」と止まる人がいる。
残念。
それはただのニヒリズム初心者。
幻想工学は破壊で終わらない。
問いはこれだ。
「幻想って嘘か?」
ではなく
「どの幻想が、一番ちゃんと動くか?」
- 幻想工学の核心:アトラクタ設計(要するに人間ホイホイ)
幻想工学の中心概念は、
- 真実
- 善
- 高尚な理念
ではない。
アトラクタだ。
ここでいうアトラクタとは、
「人の思考・欲望・行動が勝手に吸い寄せられて、気づいたらそこに居座ってる意味の塊」のことだ。
- 宗教 → 行動ホイホイ
- 国家 → 忠誠ホイホイ
- 愛 → ペア形成ホイホイ
- 美 → 選好ホイホイ
重要なのは、
正しいかどうか?
じゃなくて
ちゃんと人が釣れるか?
現実を変えたい?
- 革命?
- 啓蒙?
いやいや。
新しい幻想のタネを蒔いて、もっと強いホイホイを作るだけだ。
- 宗教なき時代? 嘘つけ、形変えただけだ
「もう宗教の時代じゃない」?
大嘘。
今の宗教はこちら:
- ブランド
- インフルエンサー
- 恋愛至上主義
- 自己実現
- 科学万能主義
全部、「こう生きなきゃダメ」って
無言で殴ってくる幻想装置だ。
幻想工学は否定しない。怒らない。分解して再利用する。
学問とは、
「俺が正しい!」って叫ぶことではない。
「一番コスパよく人間を動かす設計はどれ?」
を考えることだ。
- 幻想工学は嫌われる(仕様)
幻想工学は言う。
「あなたの正義?それ、設計物ですけど?」
この瞬間、人はどうなるか。
- 考える? → しない。
- 攻撃する? → する。
なぜなら、「価値観=自分」だから。
OSを書き換えようとすると、
ユーザーはキレる。
幻想工学者が嫌われるのはバグではない。仕様だ。
- 幻想工学者に必要な能力(人材募集要項)
幻想工学者とは何か。
評論家ではない。
思想家でもない。
現実の仕様を書き換えるアルゴリズム開発者だ。
必要スキルは:
- 教養:幻想の履歴を辿れる
- 構造把握力:分野をまたいで共通パターンを見る
- 抽象化能力:ゴミを削ってモデルにする
- 言語設計力:人に感染する言葉を書く
- 敵を作る覚悟:嫌われ耐性
- 創造性:新しい物語エンジン起動スキル
なお、
- 倫理
- 正しさ
このレイヤーでは役に立たない。
結語:最後に残る知
みんな幻想の中で生きている。
でも、
- 幻想を信じる人
- 幻想を設計する人
は別物だ。
事実を語る人は多い。
前提を設計できる人は少ない。
幻想工学とは、価値観の設計図を直接いじる知的錬金術だ。
時代が煮詰まり、どの「正しさ」もポンコツになったとき、最後に残るのは「信じないが、設計できる者」。
そいつだけが、次の現実をちゃんと動く形に落とし込む。
※なお責任は取らない。